「英検準二級の面接で、質問された瞬間に英語が全部飛んでしまいそう」。一次試験を通過したあと、そんな不安を感じる人は少なくありません。単語や文法を知っていても、面接では数秒のうちに口から英文を出す必要があるためです。
そこで役立つのが、英検準二級の面接で使える表現を「質問の種類ごと」に覚える方法です。何十個もの難しいフレーズを暗記する必要はありません。No.1なら「By ~ing」、No.2なら「A man is ~ing」、意見問題なら「Yes. I think ~ because …」のように、最初の一歩を決めておくと返答を始めやすくなります。
この記事では、公式の試験形式とサンプル問題をもとに、No.1〜5で使いやすい表現、聞き取れなかったときの言い方、入室から退室までの短いフレーズ、直前練習までまとめます。長い英文を丸暗記するのではなく、「短い型+自分が知っている単語」で答えることを目標にしてください。

英検準二級の面接形式を知れば使える表現を絞り込める
最初に試験の形を知っておくと、覚えるフレーズをかなり絞れます。英検公式によると、準2級の二次試験は英語による個人面接で、時間は約6分です。50語程度のパッセージを音読したあと、5つの質問に答えます。
No.1はパッセージ、No.2とNo.3はイラスト、No.4とNo.5は受験者自身の意見などを答える問題です。つまり、全部に同じ答え方を使うのではなく、問題番号ごとに「最初に口にする型」を準備するほうが迷いにくくなります。
| 場面 | 求められること | 覚えたい基本形 |
|---|---|---|
| 音読 | 約50語の英文を読む | 意味のまとまりを意識して読む |
| No.1 | 本文の内容に答える | By ~ing / Because ~ |
| No.2 | 人物の行動を説明する | 人+is / are ~ing |
| No.3 | 人物の状況を説明する | 人+can’t ~ because … |
| No.4 | トピックに関連した意見 | Yes / No+理由 |
| No.5 | 身近な事柄への回答 | I ~ because … |
英検公式では、応答内容だけでなく、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度なども評価の観点として示されています。
試験形式の最新情報は、英検公式「準2級の試験内容」で確認できます。受験前には一度、公式ページで流れまで見ておくと安心です。
質問5問のうち、パッセージが1問、イラストが2問、受験者自身の意見などを問う問題が2問です。出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級の試験内容」。
英検準二級の面接No.1〜3で使える表現は3パターンから覚える
No.1〜3では、自分の意見を一から考えるより、カードにある情報を英語にして答えます。そのため「何を言おう」と悩むより、質問を聞いたらどの文型を使うか判断することが先です。
No.1のパッセージ問題はBy ~ingとBecause ~を使う
No.1では、音読したパッセージについて質問されます。Howで方法を聞かれたら「By ~ing」、Whyで理由を聞かれたら「Because ~」を候補にすると、答えの形を作りやすくなります。
たとえば「How do students learn about other countries?」と聞かれ、本文に「They watch videos about foreign cultures.」とあれば、「By watching videos about foreign cultures.」のように作れます。
20秒の黙読では、すべてを日本語に訳そうとせず、「誰が・何をする・なぜ/どうやって」を探してください。No.1で使えそうな部分を意識して読むと、質問後に本文へ戻りやすくなります。
No.2のイラスト描写はA man is ~ingで答える
No.2は、Picture Aにいる人たちが何をしているか説明する問題です。ここでは現在進行形の「be動詞+動詞ing」を使えば、かなりの場面に対応できます。
たとえば「A woman is reading a book.」「A boy is riding a bicycle.」「Two girls are talking.」という形です。動作がわかっても名詞が出ないときは、言える人物から先に答えると止まりにくくなります。
| 絵で見える動作 | 使いやすい英文 | 覚える部分 |
|---|---|---|
| 本を読む | A girl is reading a book. | is reading |
| 自転車に乗る | A boy is riding a bicycle. | is riding |
| 花を植える | A woman is planting flowers. | is planting |
| 犬を散歩させる | A man is walking his dog. | is walking |
| 会話する | Two people are talking. | are talking |
| 箱を運ぶ | A man is carrying a box. | is carrying |
人物を見つけたら「A man / A woman / A boy / A girl」から声に出すのがコツです。主語を言っている間に、次の動詞を考える時間を少し作れます。
No.3の状況説明はcan’t ~ because …が便利
No.3では、Picture Bに描かれた人物の状況を説明します。「したいことができない」「困っている」という絵なら、「can’t ~ because …」が使いやすい型です。
たとえば「She can’t buy a drink because there are many bicycles in front of the machine.」のように、前半で状況、becauseの後ろで理由を説明します。これは英検公式サンプルに近い組み立て方です。
No.3は難しい単語を探すより、「できない+because+邪魔しているもの」「~したい+but+問題」のように、状況と原因を2つに分けて考えると英文を作りやすくなります。
英検準二級の面接No.4・5で使える表現は「意見+理由」で組み立てる
No.4とNo.5で止まってしまう人は、「良い意見を言わなければ」と考えすぎていることがあります。面接中に必要なのは作文大会のような鋭い意見ではありません。自分が英語にしやすい側を選び、短い理由を続けるほうが話しやすくなります。
公式サンプルでも、No.4ではYesまたはNoのあとに理由を述べ、No.5でも普段の行動について説明を足す形になっています。Yes / Noだけで止めず、理由か具体例を一つ続ける練習をしておきましょう。
No.4のDo you think ~?はYes / No+becauseで始める
たとえば「Do you think more people will study online in the future?」なら、「Yes, I do. People can study at home. It is convenient for busy people.」程度でも、意見と理由の流れを作れます。
理由が思いつかないときは、「時間」「お金」「便利さ」「健康」「環境」「楽しさ」のどれかに結び付けてください。「It saves time.」「It costs a lot of money.」「It is good for our health.」など、短く使い回せます。
No.5の自分についての質問はI usually ~から答える
No.5は、日常生活の身近なことを聞かれます。自分の行動なら「I usually ~」「I often ~」「I don’t ~ very often」の3つを使えるようにしておくと、多くの話題に対応しやすくなります。
本当はYesだけれど、Noのほうが英語で理由を言いやすい場合はどうする? 面接練習では、まず「自分が英語で説明しやすい理由を作れるか」を基準に選ぶ練習も役立ちます。
英検準二級の面接で聞き取れないときに使える表現も覚えておく
本番で一番焦りやすいのは、英文を間違えたときより、質問そのものを聞き取れなかったときです。ですが、一度聞き逃しただけで固まる必要はありません。
英検公式は、質問が聞き取れなかった場合などに、自然な流れで行われる聞き返しであれば減点対象にはならないと説明しています。ただし、不自然な聞き返しや繰り返しは減点の対象になる場合があります。
この3つを全部使う必要はありません。「Pardon?」を一つ、反射的に言える状態にしておくだけでも十分です。大切なのは、聞き返したあとに質問をもう一度集中して聞くことです。
時間を稼ぐために毎問聞き返す使い方は避けてください。聞き取れなかったときだけ自然に使い、同じ質問で何度も繰り返さないようにします。
入室と退室で使える英語は短い表現だけでよい
質問への答えだけでなく、入室から退室まで英語でやり取りします。ただし、ここで長い会話を準備する必要はありません。簡単な挨拶と返事を声に出して練習しておけば対応しやすくなります。
- 入室するとき:Hello. / May I come in?
- カードを渡すとき:Here you are.
- 着席を促されたら:Thank you.
- 調子を聞かれたら:I’m good, thank you.
- カードを受け取るとき:Thank you.
- 退室するとき:Thank you. Goodbye.
実際の入室から退室までの流れは、英検公式の準2級バーチャル二次試験でも確認できます。文字だけで覚えるより、順番を一度見ておくと当日の動きを想像しやすくなります。
英検準二級の面接で使える表現は「見る→3秒で答える」練習で定着させる
フレーズ集を読んだだけでは、本番で口から出ないことがあります。面接では「知っている英語」を「すぐ言える英語」に変える必要があるからです。
そこで、1回15分程度でもよいので、カードを見る、質問を聞く、3秒以内に話し始める、録音を聞く、言えなかった表現だけ直すという流れを繰り返してください。最初から満点の英文を作るより、停止時間を短くしていく練習に向いています。
- 公式サンプルや練習問題を1問用意する
- 質問を見たら3秒以内に最初の一語を出す
- No.2なら現在進行形、No.4・5なら理由まで言う
- スマートフォンなどで自分の声を録音する
- 止まった場所だけ、より簡単な英文に言い換える
たとえば「Using public transportation can reduce environmental problems.」が出なければ、「Buses are good for the environment.」でも構いません。難しい表現を思い出すまで黙るより、自分が確実に使える単語へ落とす練習をします。
練習で言えなかった英文は、そのまま長文で暗記せず「It is convenient.」「It saves time.」「It is good for people.」のような短い部品に分けると、別のテーマにも使いやすくなります。
面接前日に確認する使える表現10個
英検準二級の面接で失敗しやすい答え方を10秒シミュレーションで直す
ここからは独自の練習として、「英語は読めるけれど、とっさに話すのが苦手な中学3年生」を想定します。面接官の質問を聞いてから10秒以内に、どう答えを作るかを分解してみます。
ポイントは、10秒かけて完成文を考えることではありません。最初の2〜3秒で型を選び、話し始めながら次の単語を考えます。頭の中で日本語の長文を完成させてから英訳しないことが狙いです。
シミュレーション1:将来オンライン授業が増えると思うか
質問を「Do you think more students will study online in the future?」とします。まずYesかNoを決めます。ここではYesを選び、「便利」「家で学べる」の2部品を使います。
- 0〜2秒:Yes, I do. と先に答える
- 2〜5秒:理由は「便利」に決める
- 5〜8秒:It is convenient for students. と言う
- 8〜10秒:They can study at home. と具体化する
完成形は「Yes, I do. It is convenient for students. They can study at home.」です。使っている文法は難しくありませんが、意見、理由、具体化の順番があるので聞き手には内容が伝わります。
英検準二級の面接でよくある失敗例は短い英文への言い換えで防ぐ
| つまずき | 失敗しやすい考え方 | 言い換え方 |
|---|---|---|
| 理由が出ない | 立派な意見を探す | 便利・時間・お金・健康から選ぶ |
| 単語が出ない | その単語を思い出すまで止まる | 知っている簡単な語へ変える |
| No.2で止まる | 全員を順番どおり説明しようとする | 言える人物からis ~ingで答える |
| No.4でYesのみ | 返事をしたので終わったと思う | becauseまたは短い理由を足す |
| 聞き取れない | 推測して違う話を始める | Pardon? と一度聞き返す |
一番避けたいのは、「完璧な英文が完成するまで何も言わない」という練習です。本番と同じように、短くても声を出しながら答えをつなげる練習に変えてください。
たとえば「環境に良い」が言いたくて「environmentally friendly」が出なくても、「It is good for the environment.」なら作れるかもしれません。準2級対策では、このような「自分用の逃げ道表現」を増やすほど、テーマが変わっても応答を続けやすくなります。
英検準二級の面接で使える表現は短い型を反射で言えるまで練習する
英検準二級の面接で使える表現は、難しい熟語や長いテンプレートを大量に覚えるより、問題形式に合わせて少数の型を使い分けるほうが整理しやすいです。
No.1は「By ~ing / Because ~」、No.2は「人+is / are ~ing」、No.3は「can’t ~ because …」、No.4・5は「Yes / No+理由」を軸にしてください。聞き取れない場合に備えて「Pardon?」も声に出しておきます。
試験直前は新しいフレーズを増やしすぎず、「すでに知っている10個を3秒以内に言えるか」を確認してください。読む勉強から、実際に声を出す練習へ切り替えることが仕上げになります。
英検準二級の面接で使える表現に関するFAQ
- Q英検準二級の面接はYesだけ答えても大丈夫ですか?
- A
No.4・No.5では、YesやNoを言ったあとに理由や詳しい説明を求められる形があります。Yesだけで止まる練習ではなく、「Yes. It is useful because ~.」のように、短い理由を一つ続ける癖をつけておくと対応しやすくなります。
- Q英検準二級の面接で聞き返すと減点されますか?
- A
英検公式では、聞き取れなかった場合などに自然な流れで行う聞き返しなら、減点対象にはならないと説明されています。ただし、不自然な聞き返しや繰り返しは減点対象になる場合があります。「Pardon?」などで必要なときだけ一度聞き返しましょう。
- Q英検準二級の面接では何問質問されますか?
- A
音読後の質問はNo.1〜No.5の5問です。No.1はパッセージ、No.2・3はイラスト、No.4・5は受験者自身の意見などを問う形式です。質問の種類が分かれているため、5問を一括で練習するより、問題番号ごとの答え方を先に固めると整理できます。
- Q英検準二級の面接でNo.2のイラストはどう答えればよいですか?
- A
人物の行動を「A man is ~ing.」「A woman is ~ing.」の現在進行形で一文ずつ説明する形が使いやすいです。絵を見た瞬間に難しい単語を探さず、reading、walking、talkingなど、自分が言える動作から先に声に出す練習をしてください。
- Q英検準二級の面接対策は何日前から始めればよいですか?
- A
必要な期間は現在のスピーキング力によって変わるため、一律の日数では決められません。早めに公式サンプルを1回やり、「質問を聞いて3秒程度で話し始められるか」を確認してください。止まる問題が多ければ、No.1〜5を分けて毎日声に出す練習を重ねます。

